上高地で泊まるなら

中ノ湯ルートで焼岳を越えて、クラシックルート徳本峠越え、新穂高ロープウェイから西穂高を越えて…登山家限定にも思える“歩いて上高地へ”向かうこれらのコース・ルートもハイキングの延長程度で十分踏破できます♪

山を歩いて上高地へ

地図©vielkind.at

達成感・満足感は言葉では言い表せないほど!でも、最初にお断りしますがお気楽ハイキングではありません。天気が悪かろうが辛かろうが、歩き切らないことには上高地へ辿り着けないのですからww

いずれもシーズン中は以外と多くの人が歩く人気ルート。踏まれた道は判り易く危険箇所や遭難の心配もない。間違いなく前後またはすれ違う人がいるはずですから安心しておススメできます。

雨具と水、行動食ほか山歩きの装備と着替えなどの荷物を背負って歩き切るスタミナが必須なのは最低限、残雪がなく天候の安定する夏の早朝スタート、ビギナーは二人以上で行くことも必須です。

新穂高ロープウェイから西穂高岳登頂

所要標準:6時間(歩行:4.5時間・約6.5km・標高差登306m/下952m)

西穂高岳・独標

新穂高ロープウェイを使って標高2,146mまで一気に上がり、標高2,452mの西穂丸山登頂、周囲の山々や上高地全体を見下ろすなど景観を楽しみながら上高地へ下ります。
丸山山頂近くには山小屋・西穂山荘があり、食事や補給もOK。距離・登坂も少な目だからビギナーにもおススメです。

時間と体力に余裕があるならおススメしたい西穂高岳・独標登頂(2,701m)。丸山山頂か往復1.6km・2時間ほど。

山行記録:多少違いますが参考に

新穂高ロープウェイへは平湯バスターミナルから路線バス。ロープウェイは早朝から待ち時間が出ることもあるので早めに。

新中ノ湯ルートで焼岳を越えて

所要標準:6時間(歩行:5時間・約9km・標高差登830m/下944m)

焼岳登山道から上高地を見下ろす©ヤマレコ

登山だけを楽しむ人も多い程に人気のある焼岳。標高2,444mの活火山・焼岳を登頂、周囲の山々や上高地を見下ろすなどの景観と、噴煙吐く溶岩ドーム、足が竦むハシゴ場、静かな森、小さな湿原…変化に富んだ楽しいハイキング・ルートです。

頂から下り始めて1時間ほど、疲れてきたタイミングに焼岳小屋があり食事や補給もOK。それなりにキツイですがビギナーでも十分に楽しめます。

山行記録:中ノ湯バス停から登山口まで歩かれたようです。

登山口・中ノ湯温泉への交通は沢渡・平湯などからタクシーに限られます。(中ノ湯バス停から歩くと約1時間・3km)

徳本峠越え・クラシックルートを歩く

所要標準:10時間(歩行:8時間・約23km・標高差登1420m/下640m)

徳本峠から仰ぎ見る穂高連峰は苦労した分神々しく…

古のメインルート、ウェストン卿がここから望む穂高連峰に感涙した地・徳本峠を越えて明神へ入る、静かな森に流れる沢のせせらぎ沿いに歩き、渡渉、急登、絶景と変化に富んだトレッキングが楽しめる今も人気のクラシックルート。

徳本峠に泊まって霞沢岳他を楽しむなど本気の山歩きを楽しむ方に好まれる徳本峠越えはとにかく距離があり、時間を要しますので相当歩きに自身がある方限定。明神での泊まりならおよそ3km・1時間短縮。

山行記録:この方はかなりのハイペース。

多雨による増水時は危険箇所もあります。徳本峠小屋に確認を。日没にも注意が必要です。

いずれも携帯電話は繋がりません。

焼岳の稜線や西穂高からの下りでは電波の届く場所もありますが「届かない」と考えておいてください。
山に不慣れな方にとってはこれだけでも不安で仕方ないかも知れませんね。

どのルートも夏シーズンなら前後に歩く人、またはすれ違う人が必ずいます。また、いずれのルートも山小屋がありますから二人以上で向かえば万が一の場合も何とか助けを求めることは出来るでしょう。

画像や地図で説明すると安易に挑戦されるかと非掲載にしました。山行記録などを参考に、十分な計画と装備でお楽しみください。

山行は当日だけでなく数日前までの天候、現地情報の確認をお忘れなく。